Google が次世代の宇宙開発競争を創造する Lunar X PRIZE のスポンサーに
賞金総額は 3,000 万ドル
カリフォルニア州サンタモニカ、2007年9月13日 – 本日、X PRIZE 財団と Google Inc. (NASDAC: GOOG) は、破格の賞金総額 3,000 万ドルを賭けて、月へのロボット飛行を競う Google Lunar X PRIZE を発表しました。 民間所有のロボット探査機を月面に着陸させて、月面を 500 メートル以上探査し、動画、画像、データを地球に送信するという任務を世界中の民間企業が競い合うことになります。
Google Lunar X PRIZE は最大規模の国際的コンテストで、世界中の技術者や起業家が低予算のロボット宇宙探査を開発するのを支援するものです。 X PRIZE 財団は、賞金 1,000 万ドルの民間による準軌道宇宙飛行コンテストである Ansari X PRIZE で有名で、懸賞により飛躍的な技術革新をもたらすことで、現代世界が直面するさまざまな問題の解決を目指す非営利教育団体です。
「Google Lunar X PRIZE では、月面に立ち返り、人類の利益のためにこの環境を探査する起業家、技術者、先駆者を求めています。」と X PRIZE 財団の会長兼 CEO である Peter H. Diamandis 博士は呼びかけます。 「世界各国のチームが参加することにより、新型ロボットや仮想実在テクノロジーの開発が促進され、宇宙開発の費用が劇的に削減されるものと確信しています。」
「コンテストのタイトル スポンサーとして Google を迎えることで、財団が目指す飛躍的技術革新への取り組みと世界規模での実施に弾みがつきました。」と続けます。 「Google チームと連携することで、民間による歴史的な宇宙開発競争が家庭や学校でも身近なものとなることを期待しています。 世界中の子供たちの想像力がかき立てられることでしょう。」
月探査について:
1960 年代、アメリカ合衆国とソビエト連邦は、超大国による歴史的な月探査機打ち上げ競争を展開し、12 人の飛行士を月面探査に送り込みました。 月探査の第 1 期は、1972年12月にアポロ 17 号の宇宙飛行士である Gene Cernan 船長と Harrison Schmitt 博士が月面に降り立ったのを最後に、劇的に終わりを迎えました。
月探査の第 2 期は、「国旗と足跡」を残すのではなく、滞在を目的としたものになるでしょう。 月は他の太陽系への足掛かりであり、エネルギーの自給や気候変動など、地球が直面している最も差し迫った環境問題の解決策を生み出す根源なのです。 既に世界中の政府機関が月探査の重要性を認識しており、アメリカ、インド、中国、日本、ロシア、EU の国家宇宙機関が、今後 10 年以内に月へ探査機を送り込む計画を立てています。
現在、民間事業の限界は、上空 24,000 マイルの静止軌道上の通信衛星です。 Google Lunar X PRIZE の壮大な探査飛行に参加する民間企業は、現在の民間事業の限界の 10 倍もの到達距離に挑むことになります。
賞金について:
• 賞金総額 3,000 万ドルの内訳は、優勝 2,000 万ドル、準優勝 500 万ドル、特別賞 500 万ドルとなっています。 優勝賞金は、民間所有の宇宙航空機を月に軟着陸させ、月面を 500 メートル以上探査して、指定された動画、画像、データを地球に送信したチームに贈られます。 優勝賞金は、2012年12月31日までは 2,000 万ドル、以降 2014年12月31日までは 1,500 万ドルとなり、Google と X PRIZE 財団が延長しない限り、この時点でコンテストは終了します。 準優勝賞金は、宇宙航空機を月に着陸させ、月面を探査してデータを地球に送信したチームに贈られます。 準優勝賞金は、2014年12月31日まで有効です。Google と X PRIZE 財団が延長しない限り、この時点でコンテストは終了します。
• 5,000 メートル以上の長距離を移動する、アポロ号の機械設備などの人工遺物を撮像する、水氷を発見する、地球時間で約 14.5 日間にあたる極寒の夜を月で過ごすなど、さらなる任務に成功した場合は、特別賞が贈られます。 コンテストに参加する月面宇宙船には、高解像度の動画カメラと静止画カメラが装備され、地球に送信される画像とデータは、Google Lunar X PRIZE ウェブサイトで公開されます。
月を対象とする理由:
Gallup の最近の世論調査によると、アメリカ人の 2/3 (68 %) 以上が、月への回帰とさらなる使命の推進を支持しています。 月面探査の実質的なメリットには次のものがあります。
• 太陽系と太陽系外の探査が可能となる。 宇宙探査に費用がかかるのは、莫大な推進力で宇宙探査機を地球の強力な重力場外に打ち上げる必要があるためです。 資源の宝庫である月の土壌は、その重量の 40 % 以上が酸素であり、ロケット推進剤の質量のほとんどは酸素で構成されています。 重力井戸の出口に近いため、月は宇宙への足掛かりとなるのです。
• 月は地球を救う。 30 年以上に渡り、NASA と米国エネルギー省は、クリーンな太陽エネルギーを地球で活用する手法をテストしてきました。 この手法に必要な技術は十分に解明されていますが、重力井戸の奥底にある地球から物資を打ち上げるために必要となる高額の費用が、こうしたシステムの実現を阻んできました。 しかし、宇宙建設に月の資源を使用できれば、二酸化炭素など生物圏に危害を引き起こす排出物を出さないクリーンなエネルギーが常に供給可能となるのです。
• 地球の地質学的歴史を学ぶことができる。 アポロ号の宇宙飛行士が持ち帰った月の石やその他の情報から、月は惑星程度の大きさの物体と創世記の地球が衝突した際にできたものだと考えられるようになりました。 地球に最も近い星を探査することは、原始の地球の形跡を調査することにもつながります。
• 宇宙をさらに深く観測できる。 月は、空気に妨げられずに天体観測できる巨大で安定した土台となります。 月の裏側は、太陽系の「静かなる」場所と言われ、地球の無線通信、テレビ、データ通信などのノイズから遮断されています。 月自体が遮断壁の役目を果たしており、月の裏側に電波望遠鏡を設置できれば、宇宙の起源からのエネルギーを検出できます。
• 新しい技術や装置を生み出す原動力となる。 近い将来、月は人類の生存に最も適さない場所となる可能性があり、 月での生活や探索には、大きな技術的進展が必要となります。 こうした技術のほとんどは、地球でも役立てられるでしょう。
教育用資料は、www.googlelunarxprize.com からオンラインでご覧いただけます。 教育関係者は登録して、定期更新、講座予定、チームの最新情報などを受け取ることができます。
サポート パートナー:
• この新しいコンテストは次のパートナーがサポートします。
• Space Exploration Technologies (SpaceX) は、X PRIZE 財団理事の起業家 Elon Musk が運営する企業で、当コンテストにおいて航空機の打ち上げをサポートするメイン パートナーです。コンテスト参加チームには同社の Falcon Launch Vehicle が 10 % 引きで提供されます。 Allen Telescope Array (ATA) は SETI Institute により運営され、月から地球へのダウンリンク通信をサポートするメイン パートナーです。コンテスト参加チームは同社のダウンリンク通信サービスを無料で利用することができます。
• Saint Louis Science Center は、財団が提携する公式の教育機関であり、博物館や科学センターの国際的ネットワークの調整にあたります。
• International Space University (ISU) は、フランスのストラスブールに拠点を置き、国際チームの支援活動を指揮し、審査委員会の公平性を図ります。
X PRIZE 財団について
X PRIZE 財団は、人類に利益もたらす飛躍的な技術革新の創出を使命とする非営利教育財団です。 Google Lunar X PRIZE は、1995年の X PRIZE 財団発足以降、3 回目のコンテストです。 X PRIZE 財団が世界中で大きく報道されたのは、2004年に航空機設計の第一人者である Burt Rutan と Microsoft の共同創立者である Paul Allen の両氏が率いる Mojave Aerospace Ventures が、民間宇宙船の製造と打ち上げに世界で初めて成功し、Ansari X PRIZE の賞金 1,000 万ドルを獲得したときでした。 その後、財団は宇宙開発の枠を超えて、その使命を拡大してきました。 2006年に X PRIZE 財団が立ち上げた Archon X PRIZE for Genomics は、賞金総額 1,000 万ドルのコンテストで、優勝賞金は 100 のヒト遺伝子 (ゲノム) の配列を 10 日間で解析できたチームに贈られます。 このコンテストにより遺伝子配列の解析費用が削減され、個人医療の新時代が到来するでしょう。 X PRIZE 財団は、寿命の改善、機会の均等、持続可能性の分野での飛躍的進展を目指し、今後も新たなコンテストを実施する予定で、コンテストを通じて技術革新を促進する最先端モデルとして広く認められています。 詳細については、www.xprize.org をご覧いただくか、press@xprize.org までメールでお問い合わせください。
GOOGLE, INC. について
Google の革新的な検索技術は、世界中で毎日何百万もの人々を情報に結び付けています。 スタンフォード大学の博士課程の学生であった Larry Page と Sergey Brin により 1998年に設立された Google は、世界のあらゆる主要マーケットで最大のウェブ資産を所有しています。 Google のターゲット広告プログラムは、あらゆる規模の企業に測定可能な結果を提供する一方で、ウェブ ユーザーの利便性を高めています。 Google はシリコン バレーに本社を置き、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地に支店を設けています。 詳細については、www.google.co.jp をご覧ください。
Google は Google Inc. の登録商標です。その他すべての企業名および製品名は該当する各企業の登録商標です。
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はじめに
X PRIZE 財団は、2004年に準軌道宇宙飛行に対する賞金 1,000 万ドルの Ansari X PRIZE を実施し、民間による宇宙飛行革命を起こしました。 今回は Google と協力して、さらなる革新を目指します。
X PRIZE 財団は宇宙の商業開発に尽力しており、 Google Lunar X PRIZE は、民間企業のロボット探査機による月面への軟着陸と探査という、行政の領域外で達成されたことのない偉業に挑戦するものです。
月への挑戦は、宇宙への足掛かりとしてうってつけであり、地球を保護し維持するうえで欠かすことはできません。 月の探査、開発は、宇宙科学の発展と新しい世界への第一歩につながります。 Google Lunar X PRIZE は、新しい宇宙革命の火付け役として、月が地球にとって素晴らしい財産となり、最終的には人類に利益をもたらすよう後押しします。 その結果、月、宇宙、そして地球の将来に対する人々の考え方も変化することでしょう。
新たな宇宙競争はもう始まっています。 一緒に月へ旅立ちましょう。
X PRIZE 財団と Google からのご挨拶
X PRIZE 財団 - Peter H. Diamandis 博士
人類が月面有人探査を実現してから数十年が経ちました。この先どこかの国の政府が再び月を訪れるかもしれませんが、 巨額の費用がかかり、民間が参加する余地はほとんどないでしょう。
Google Lunar X PRIZE は民間を対象とした世界的規模の月面着陸コンテストで、人類にとってメリットとなる宇宙開発の促進を目指しています。 宇宙空間の活用は生活の質を飛躍的に高め、究極的にはエネルギーの自給や気候変動といった、地球が直面している最も差し迫った環境問題の解決につながる可能性も秘めています。
X PRIZE 財団にとって Google ほど素晴らしいパートナーはいません。 我々は、新境地開拓の精神と、熱意さえあればわずかな人数や費用でも偉業を達成できるという信念において共通しています。
Ansari X PRIZE では民間の宇宙飛行が可能であることが実証されました。 今では、人々の宇宙飛行の夢を実現する新しい産業が誕生しています。 Google Lunar X PRIZE が民間による探査と開発の時代の入り口となり、規模の大きくない企業や個人グループ、大学でも月や宇宙の探査飛行を計画、実現できるようになることを願っています。
Google のサポート、ビジョン、そして勇気に心から感謝するとともに、月や宇宙に向けたオンライン・コミュニティの拡大に期待を寄せています。
Google 共同創始者 – Sergey Brin
Google Lunar X PRIZE への参加を大変光栄に思います。 Google は起業家精神とその偉業達成の可能性を信じており、このような活動に胸を躍らせています。
Google 創立当初は、ウェブ検索エンジンでインターネット上のあらゆる情報を収集するという構想は想像を絶する目標だと思われていましたが、今日では Google や多くの企業がこれを実現しています。
同じように Ansari X PRIZE が開催された当時は、民間チームが商業目的で宇宙にチャレンジすることは考えられないことでしたが、これも実現しました。
そして今、我々は政府とは関係のない民間組織が再び月面を探査するという大冒険に乗り出します。 Google がその一端を担えることを大変嬉しく思います。
メディア向け説明資料
1919年、富豪のフランス人ホテル経営者 Raymond Orteig によって、ニューヨーク、パリ間の無着陸初飛行に 25,000 ドルの賞金がかけられ、 1927年に Charles Lindbergh が期待に反して、ライアン社の単発機を改良した Spirit of St. Louis 号で賞金を勝ち取りました。 最終的に、25,000 ドルの Orteig 賞を争って、9 チームで総額 40 万ドルが費やされました。 今では Lindbergh の飛行による影響を詳細に評価することは困難ですが、次のデータは、飛行と世界そのものに対する人々の考え方が、1 つの賞によってどのように変化したかをささやかながら示しています。
• アメリカにおける航空機の乗客数が 1926 ~ 1929年の 3 年間で 5,782 人から 173,405 人に増加した
• 1927年の 1 年間で、アメリカにおけるパイロット免許の申請件数が 300 %、認可を受けた航空機の台数が 400 % 増加した
• Lindbergh が歴史的な飛行を行った年だけで、アメリカの人口の 1/4 が Spirit of St. Louis 号を目にした
• 世界の航空産業は現在 3000 億を超えると推定される
X PRIZE は Orteig 賞に刺激を受け、1996年にコンテストを通じた変革の促進を目的として、3 人乗りの宇宙航空機を製作し、2 週間以内に 2 回、高度 100 km の宇宙まで打ち上げることができた初の民間出資チームに賞金 1,000 万ドルを提供すると発表しました。 この賞は後に Ansari X PRIZE と名付けられ、賞金 1,000 万ドルの獲得を目指して、7 か国 26 チームが準軌道宇宙飛行に 1 億ドルを超える投資を行いました。 Ansari X PRIZE は 2004年10月4日に Mojave Aerospace Ventures に贈られ、民間の宇宙飛行革命と賞金付き社会奉仕事業の飛躍的進歩の幕開けとなりました。
競争を通じた変革
X PRIZE は次の 3 つの目標達成を目的とした多額の賞金付きコンテストです。
1) 困難な課題に対して新しい方法や独創的な考えを持つ、大きな組織に属さない個人やグループの関心を引き付けて、真に飛躍的な発展を実現する。
2) 飛躍的な発展によって現実的で有意義な結果を得る。 このコンテストは、測定可能な目標のもと、新しいアイデアの広範な採用の促進を目的としています。 多くの場合、受賞は政治、経済、社会、技術の大規模な変化の始まりに過ぎません。
3) コンテストにより人々に多大な影響を与える。 国や分野を問わず、世界中の人々が解決の困難な課題の解消に必要な知的資本と金融資本を投資しています。
X PRIZE 財団では、Ansari X PRIZE を通じて特定の目標の達成に対して賞金を提供することで、起業家的投資を促進し、後続の投資においては賞金の 10 倍以上、社会的利益においては 100 倍以上の効果を生み出すという社会奉仕事業モデルを確立しました。
X PRIZE 財団では、地球規模のさまざまな課題を解決できるよう、対象分野を拡げており、賞金付きコンテストは生活の向上、機会均等の創造、重要な新しい発見のきっかけとなります。 X PRIZE 財団では、行政、有識者、または構造上の障害によって投資や画期的革新が制約され抑圧されている教育、国際開発、生命科学、エネルギー、環境、探検の各セクターにおいても、試験的に新しいコンテストを運営しています。
新しい社会奉仕事業モデル
毎年何千もの賞が授与されていますが、そのほとんどは過去の功績に対するものです。 ノーベル賞も特定の分野で最も認められた功績に対して授与されますが、功績の内容が前もって指定されることはありません。 功労型の賞とは異なり、X PRIZE は革新者や起業家を発掘し、存在意義を提供します。
X PRIZE 財団は従来型の助成金提供団体ではないため、予算や報告義務、諸経費を強いることはありません。 起業家は厳しい制約から開放され、あらゆる知的資源と財源を思いのままに投資して、問題を解決し、目標を達成し、賞金を勝ち取ることができます。
優勝賞金を勝ち取れるのは 1 チームだけです。 ただし、1 チームだけでなく、多くのチームが参加するよう働きかけて、さまざまなアイディアや観点で問題解決に取り組むことで、最終的には社会が恩恵を受けることができます。 賞金付き社会奉仕事業のコンセプトは非常に強力です。 X PRIZE の目的は、実績ある賞金付き社会奉仕事業モデルを幅広い活動に積極的に活用し、人類の発展に役立つさまざまな取り組みにおいて、実質的で飛躍的な成功をもたらすことです。
X PRIZE 財団の後援者と評議会
Eric Anderson
CEO 兼社長
Space Adventures
Anousheh Ansari 博士
女性初の民間宇宙飛行士
共同設立者兼会長
Prodea Systems, Inc.
Stewart Blusson 博士
Stewart & Marilyn Blusson 財団
Peter H. Diamandis 博士
CEO 兼会長
X PRIZE 財団
Gil Elbaz、Elyssa Elbaz
エンジニアリング ディレクター
Google
Dean Kamen
創設者
DEKA Research & Development
Omid Kordestani
事業開発兼国際営業担当上級副社長
Google
Ray Kurzweil
創設者
Kurzweil Technologies
Gregg E. Maryniak
Aerospace Sciences and Astronomy ディレクター兼副社長
James S. McDonnell Planetarium
Elon Musk
会長
Space Exploration Technologies
Larry Page
Google 共同創設者兼製品部門担当社長
Adeo G. Ressi
CEO
Game Trust
Jeffrey Shames
客員経営者
MIT Sloan School of Management
Barry Silverstein
理事会
Franklin Street Properties & The World Resident Holdings, LTD.
John Templeton 財団: Charles L. Harper, Jr. 博士
上級副社長
Barry Thompson
共同創設者兼CTO
Tervela, Inc.
J. Craig Venter 博士
創設者兼社長
J. Craig Venter Institute
Robert K. Weiss
映画、テレビ プロデューサー兼
副会長兼製作責任者
X PRIZE 財団
1. X PRIZE 財団設立の時期と理由を教えてください。
X PRIZE 財団は、Charles Lindbergh 著の『The Spirit of St. Louis』を読んだ Peter Diamandis 博士が 1995 年に設立しました。 Diamandis 博士は、大西洋を飛行機で横断した Lindbergh に与えられた賞と同様の賞を設けることで、生涯の夢である宇宙旅行を実現できるかもしれないと考えました。 このように、人類に利益をもたらすことを目的とした多額の賞金付きのコンテストを考案、計画、実施、管理する非営利組織として、X PRIZE 財団は設立されました。
2. X PRIZE 財団の目標は何ですか。
X PRIZE 財団の目標は、人類の利益につながる飛躍的な一歩をもたらすことです。 この目標から、明確な達成目標のある多額の賞金 (1,000 万ドル以上) 付きのコンテストを実施しています。 X PRIZE 財団は、世界中の個人、企業、組織が人類の進歩を阻んでいる大きな課題を解決することを支援する、革新的で話題性のあるコンテストを助成しています。
3. 財団では X PRIZE に値する課題をどのように決めていますか。
X PRIZE 評議会、Vision Circle メンバー (大口献金者)、管理チームが、人類が直面する大きな課題を動的なプロセスで継続的に調査、評価しています。 X PRIZE 財団では、官僚主義、誤解、関心の低さによって「停滞」している分野を重視しています。 これら未開発の分野は、既に飛躍的な躍進を遂げていてしかるべきものです。 財団は該当分野の国際的専門家とともに、具体的な賞のコンセプトやコンテストのガイドラインを設けています。
4. Ansari X PRIZE の成功は商業宇宙旅行を変えましたか。この成功は財団の目標に合致する、または上回るものですか。
Ansari X PRIZE の実施前は、政府のみが有人宇宙飛行に参加できると「誰もが知って」いました。 この認識は、Ansari X PRIZE の授与後、劇的に変化しました。 現在では、Burt Rutan、Jeff Bezos、Sir Richard Branson、John Carmack、Elon Musk、Eric Anderson などの革新者が率いる起業家企業が、パーソナル コンピュータ革命のような個人宇宙飛行革命を引き起こし、宇宙旅行の魅力と可能性を高める一方で費用とリスクを大幅に軽減しています。
5. 今回のX PRIZE が月を目的地としているのはなぜですか。
月は地球の沖合にある島で、地球での生活を向上させたり、宇宙の探索に使用できる資源の自然の貯蔵所です。 地球の生物圏や重力「井戸」の外にあるエネルギー資源や物質を使用することで、地球上では解決困難な問題を解決するための第一歩を踏み出すことが可能となります。
月の豊富な資源は次のような目的で使用できます。
• 月の資源で作成された太陽エネルギー収集装置を使用して、炭素を含まないクリーンなエネルギーを地球上に絶え間なく伝送する。
• 太陽系や宇宙で人類やロボットが任務を遂行するための促進剤やその他の補給資源を取り込む。
• 太陽系、銀河系、宇宙に関する理解を深める。
• 月で使用し、地球上でも役立つ新技術を開発する。
6. 子どもたちは月に戻ることの重要性をどのように理解すればよいですか。
1960 年代の子どもたちは、アポロ計画の目的を「ロシアに勝つため」と理解していました。21 世紀の子どもたちは、月に戻ることの目的を「地球を救うため」と理解すべきでしょう。夜空の月は子どもたちの利益のために探索されます。 彼らが大人になる頃には、現在では不可能な月や宇宙の旅行を楽しめるかもしれません。 民間のコンテスト参加チームが、月や宇宙を探索する新しい産業を切り開こうとしています。
7. 今回の X PRIZE が地球上の問題解決を目標としていないのはなぜですか。
確かにそのとおりです。 宇宙の資源を宇宙船地球号の乗客のために使用することは、私たちの義務です。 初回の X PRIZE は、人類の発展のために宇宙を解放し、宇宙旅行の費用を下げて探査を推進するためで、これは Google Lunar X PRIZE の目標と変わりありません。
Google Lunar X PRIZE は、X PRIZE 財団が実施する新しいコンテストの 1 つです。 いずれのコンテストも、人類を悩ます問題を解決したり、人類の進歩を促進するなど、画期的な方法で人類に利益をもたらすものです。
8. このようなコンテストに関わる技術開発には危険がつきものですが、 ハプニングや事故により、このような技術革新が後退するという懸念はありませんか。
人類の利益になることが個人のリスクを上回り、献身的な開拓者はすべての人々に宇宙を解放するために自ら進んでリスクを冒すものと考えます。
9. この新しい世代はどのようにして Google Lunar X PRIZE に関わり、地球や宇宙の将来のために知識をどのように活用することになりますか。
Google Lunar X PRIZE の目的は、人々が地球と月のシステムの探査に直接、個人的に関われるようにすることです。 Google Lunar X PRIZE チームでは、インターネットやモデム通信の技術を活用して、人々がこの冒険に参加できるようにする予定です。 すべてのチームが、学んだことを共有するよう求められます。
さらに、Google Lunar X PRIZE ウェブサイト (www.googlelunarxprize.org [1]) では、一般の人々がさまざまな方法でコンテストに関わることができます。
Ansari X PRIZE は 100 人の個人グループによってサポートされ、それぞれ 25,000 ドルを寄付しています。 このグループは New Spirit of St. Louis と呼ばれ、セントルイス科学センターの壁に各人の名前が刻まれています。
Google Lunar X PRIZE の主要な後援者の名前は銘板に刻まれ、勝利チームによって月に運ばれて立てられ、後生に名を残すことになります。 25,000 ドル以上を寄付した個人、財団、法人は、この銘板に名前が刻まれ、展示用の額付きの複製が贈られます。 これらの基金から提供された 1,000 万ドルの資金は、コンテスト参加チームの活動と X PRIZE 財団の教育および支援活動に均等に配分されます。
10. 2020年までに月に戻ると公式に表明した NASAは、期限を破ろうとするこのコンテストについて懸念していませんか。
NASA はコンテストを支援しており、Google Lunar X PRIZE における X PRIZE 財団と参加チームの健闘を見守っています。 また、X PRIZE 財団は、NASA の Centennial Challenges 奨励賞プログラムの計画と実施を支援するため、NASA と緊密に作業を行ってきました。
11. NASA がこのコンテストに関わることはありますか。
Google Lunar X PRIZE の規則により、参加チームの資金は 90 % 以上が民間出資である必要があり、NASA が直接コンテストに参加することはできません。 そのため、Google Lunar X PRIZE における NASA の主な役割は、直接の受益者となります。 Google Lunar X PRIZE 参加チームの成果により、NASA は費用を節約し、ロボットや人間の月面飛行の可能性が高まることが期待されます。
12. 連邦航空局とこのようなコンテストはどのような関係にありますか。
Google Lunar X PRIZE の規則により、各チームは自国の関連法規やその他の国内法および国際法に従う必要があります。 アメリカからの打ち上げで Google Lunar X PRIZE に参加するチームは、連邦航空局から打ち上げ許可を得る必要があります。
13. 他国の政府が今回の X PRIZE に参加することはできますか。
政府が Google Lunar X PRIZE に参加することはできませんが、 民間資本のチームであればどの国でも参加をお勧めします。
14. 参加チーム数の目標はいくつですか。 コンテストに参加するチームの種類について、何か考えはありますか。
賞金付きコンテストは、国際的な関心を幅広く引き起こし、特にこれまで該当分野の関係者ではなかったグループや個人から関心が得られました。 Ansari X PRIZE はそのような例の 1 つで、参加チームの数と多様性は驚くほどで、 アメリカ、アルゼンチン、イギリス、イスラエル、カナダ、ルーマニア、ロシアの 7 か国から、26 チームが参加しました。 大西洋無着陸横断飛行の Orteig 賞では、Charles Lindbergh は 9 チームの中の 1 つを率いましたが、合計すると賞金の 16 倍の費用が費やされました。
Google Lunar X PRIZE では、世界中のさまざまな国からの参加を期待しています。
また、新しいチームが宇宙旅行や探査について考えを巡らせるきっかけになることを願っています。 新しいチームは、航空宇宙産業以外の小規模の業界、大学、企業で構成され、コンテストの課題に影響する斬新なアイデアや革新をもたらすことでしょう。 個人やチームは、次の URL から登録してコンテストに参加できます:
www.googlelunarxprize.org [2]
15. 探査機を月に着陸させて、コンテスト期間中維持するには、どれほどの費用がかかると考えますか。
これまでコンテストは、さまざまな資源の投資を促進してきました。 Lindbergh は、Orteig 賞の期間中の費用が賞金を下回った数少ない参加者の 1 人でした。他の参加者の Admiral Byrd は、25,000 ドルの賞金の 4 倍にあたる約 100,000 ドルを費やしました。 Mojave Aerospace Ventures は、Ansari X PRIZE を獲得するために、1,000 万ドルを大幅に上回る資金を費やしたと伝えられています。 参加チームは、知的財産を手元に残し利益を得るため、賞金を上回る資金を進んで費やします。 Google Lunar X PRIZE の場合、賞金を上回る資金を進んで費やすチームもいれば、 優勝賞金より少ない資金でコンテストの目標を達成できるチームもいるでしょう。
16. Google がこのコンテストのスポンサーになったのはなぜですか。
Google は、民間企業と共同で人類が直面する多くの課題の解決に取り組むという X PRIZE 財団の革新的な手法に賛同し、長い間 X PRIZE 財団をサポートしてきました。 Google をパートナーに迎えることで、このコンテストを開始できただけでなく、Google のグローバルな技術とコミュニティにより、この重要なコンテストを世界中の家庭、職場、教室に持ち込むことができるようになりました。
17. 宇宙探査機はどのように月に到達させるのですか。
地球から月までの行路は、地上から発射し地球軌道に到達、地球軌道から月軌道に移動、月軌道から降下し月面に着陸、という 3 段階に分けられます。
地球低軌道に至るには、7.8 km/秒 (5 マイル/秒) の速度が必要です。 地球の深い重力井戸から抜け出るには、10.92 km/秒 (7 マイル/秒) の速度が必要です。 月には大気がないため、ロケット エンジンで宇宙探査機を月面に軟着陸させる必要があるでしょう。
18. チームが打ち上げを試みるのは、いつ頃と考えられますか。
最初の打ち上げは 3、4 年以内に行われると予想されます。
19. 一般の人々はコンピュータから探査機に接続して、カメラの映像を見ることができますか。
はい。 Google との独自の提携関係により、探査機が打ち上げられ、月面に着陸し、探査する過程と動きを世界各地から見ることができます。 詳細については、次の URL をご覧ください:
www.googlelunarxprize.org [3]
20. 教育の場では X PRIZE とどのように関わることができますか。
教育の場では、参加チームを選び、専用のウェブサイトで進行状況を確認したり、チーム メンバーと直接コミュニケーションを図ることができます。 生徒は、世界各地から参加チームを追跡し、コミュニケーションを図ることができます。 Google Lunar X PRIZE ウェブサイトの教育セクションをご覧ください。
21. 次回の X PRIZE はどのようなものになりますか。
X PRIZE 財団は、健康、エネルギー/環境、教育、国際開発など、他の多くの分野において、起業家精神による飛躍的な発展を促進しています。 次回の X PRIZE については近くお知らせします。
22. 実施中の他の X PRIZE はありますか。
2006年に X PRIZE 財団が立ち上げた Archon X PRIZE for Genomics は、賞金総額 1,000 万ドルのコンテストで、優勝賞金は 100 のヒト遺伝子 (ゲノム) の配列を 10 日間で解析できたチームに贈られます。 このコンテストにより遺伝子配列の解析費用が削減され、個人医療の新時代が到来するでしょう。
また、数百万ドルの賞金の Automotive X PRIZE を実施する予定です。この賞は、3.785 リットルあたり 1.6 km 以上の燃費の環境に優しい量産可能な車によるステージ レースの勝利チームに贈られれます。
23. Northrop Grumman Lunar Lander Challenge は、Google Lunar X PRIZE とどのような関係にありますか。
Northrop Grumman Lunar Lander Challenge (NGLLC) は、X PRIZE 財団が NASA の Centennial Challenges プログラムのために実施している賞金 200 万ドルのプログラムです。 賞金は、月軌道から月面とその逆の移動をシミュレートする車両の製作と飛行を行った革新的な民間チームに贈られます。 そのため、NGLLC のために開発された車両や技術と賞の獲得を目指すチームは、Google Lunar X PRIZE で地球から月への行路の最終段階において車を運搬する際に重要な役割を果たす可能性があります。
Google Lunar X PRIZE コンテストのガイドライン概要
コンテストのガイドライン: Google Lunar X PRIZE は、民間チームが宇宙探査機を月面に着陸させ、月面を 500 メートル以上探査して「Mooncast」というデータ パッケージを地球に送信するというコンテストです。
賞金: Google Lunar X PRIZE の賞金総額は 3,000 万ドルです。
• 優勝: 優勝の 2,000 万ドルは、宇宙航空機を月面に着陸させ、500 メートル以上探査して Mooncast を地球に送信したチームに贈られます。 優勝賞金は、2012年12月31日までは 2,000 万ドル、以降 2014年12月31日までは 1,500 万ドルとなり、Google と X PRIZE 財団が延長しない限り、この時点でコンテストは終了します。
• 準優勝: 準優勝の 500 万ドルは、競争性を高める目的から、コンテストを続けたチームに特別報奨金として贈られます。 準優勝賞金は、2014年12月31日まで有効です。Google と X PRIZE 財団が延長しない限り、この時点でコンテストは終了します。
• 特別賞: 5,000 メートル以上の長距離を探査する、アポロ号の機械設備などの人工遺物を撮像する、水氷を発見する、地球時間で約 14.5 日間にあたる極寒の夜を月で過ごすなど、さらなる任務に成功した場合は、500 万ドルの特別賞が贈られます。 コンテストに参加する月面宇宙探査機には、高解像度の動画カメラと静止画カメラが装備され、地球に送信される画像とデータは、Google Lunar X PRIZE ウェブサイトで公開されます。
Mooncast: 次のデジタル データを収集して、地球に送信する必要があります。
• 月面で撮影された高解像度の 360 度パノラマ写真
• 月面で撮影された探査機自体の画像
• 宇宙探査機の月面探査を映したほぼリアルタイムの動画
• 高解像度 (HD) の動画
• 発射前に宇宙探査機にロードされた一連のキャッシュ データの送信 (月面からの最初のメールなど)
各チームは、最初の Mooncast で月面着陸の様子を送信し、2 回目の Mooncast で月面探査の画像と動画を送信する必要があります。 合計約 1 ギガバイトの Mooncast を地球に送信することになります。
Google Lunar X PRIZE コンテストの詳細なガイドラインは、Google Lunar X PRIZE のホームページにて、コンテストの公用語である英語版で提供しています。
X PRIZE 財団について
X PRIZE 財団の使命は、人類の歴史に飛躍的な一歩をもたらすことです。 賞金付きコンテストを運営し、今日の大きな課題への取り組みを奨励して、 競争を通した変革を目指しています。
X PRIZE モデルは民間の社会奉仕活動における先鋭的手法として広く知られています。 X PRIZE 財団は、賞金付きコンテストの先駆者で、 2004年の Ansari X PRIZE の成功以来、活動分野を宇宙から健康、エネルギー、輸送、教育にまで広げて、さまざまなコンテストを実施しています。 我々が直面している問題とその打開策に対する考え方を変革するという使命のもと、 X PRIZE 財団は人類に役立つ革新をもたらす起業家精神を支援します。
X PRIZE が情熱ある人々の世界変革の一端を担えることを願っています。
参加をお待ちしています。
メディア センター
Google Lunar X PRIZE メディア センターへようこそ。 ここでは、プレス リリース、最新のお知らせに関するメディア連絡先情報や参考資料、詳細情報をご覧いただけます。
プレス リリース
Google が次世代の宇宙競争を創造する Lunar X PRIZE のスポンサーに [link] (2007年9月13日)
オンライン プレス キット
Google Lunar X PRIZE の最新情報と X PRIZE 財団の基本情報については、次をご覧ください。
Google Lunar X PRIZE キャンペーン動画 [link]
Google Lunar 紹介動画 [link]
Google Lunar X PRIZE コンテストのガイドライン概要 [link]
Google Lunar X PRIZE Q&A [link]
X PRIZE 財団のメディア向け説明資料 [link]
連絡先
Sarah Evans Becky Ramsey
コミュニケーション担当副社長 宇宙コミュニケーション ディレクター
310.582.5903 202.349.1125
Sarah.Evans@xprize.org [4] Becky.Ramsey@xprize.org [5]
Becky Lewis Jean Levasseur
コミュニケーション スペシャリスト コミュニケーション コーディネータ
310.582.5948 310.582.5939
Becky.Lewis@xprize.org [6] Jean.Levasseur@xprize.org [7]
Links:
[1] http://www.googlelunarxprize.org
[2] http://www.googlelunarxprize.org
[3] http://www.googlelunarxprize.org
[4] mailto:Sarah.Evans@xprize.org
[5] mailto:Becky.Ramsey@xprize.org
[6] mailto:Becky.Lewis@xprize.org
[7] mailto:Jean.Levasseur@xprize.org